高嶋弘之さんはビートルズの初代ディレクター
東京芝浦電気株式会社レコード事業部に
就職した高嶋弘之さん。
翌年にはレコード事業部が分社化された
東芝音楽工業株式会社さんで洋楽担当の
ディレクターとして活動しています。
会社はイギリスのEMIと提携関係にあり、
EMI傘下のパーロフォンからデビューした
ビートルズの日本でのディレクターを
務める事になったようです。
当時の洋楽担当ディレクターの業務は、
日本向けに選曲して発売する事が主で、
今の様に本国で発売された物を販売する
だけではなかったみたいですよ。
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高嶋弘之さんはビートルズ販促活動でやらせや不正
高嶋弘之さんが日本でビートルズを売り
込む為にラジオ局にレコードを持って
回ったところ、反応は良くなかったとか。
当時の日本では、イギリスのポップスは
馴染みが無かったそうです。
そこで高嶋弘之さんは奇策を講じます。
- 学生にファンクラブを作らせる
- 視聴会を開催して女性に「キャー」と叫ばせる
- マッシュルームカットにした部下を取材させる
やらせのオンパレードです(汗)
凄いのがリクエスト番組にバイトを送り、
他の歌手のリクエストをビートルズと
すり替えたそうですよ。
当時でも今でもかなりの問題ですよね(汗)
また、ラジオ局でビートルズは当たらない
と言う評論家の先生に、ビートルズの波が
来るからとレコードを渡して自宅で聞いて
もらい「売れる」評価を貰ったそうです。
評論家対策をした理由は、放送局の人間が
ビートルズの曲を流そうとする時に、その
評論家の先生の顔色を気にして曲を流して
くれなくなる事を危惧したからだそうです。
最後に
高嶋弘之さんは、高嶋ちさ子さんの父親です。
演出家志望だったものの早稲田大学から
東京芝浦電気株式会社へ入社。
ディレクターとして日本でのビートルズの
仕掛人で、ビートルズを売る為にやらせや
リクエストの不正などを仕掛けていました。
現在は事務所の社長として、クラシックの
アーティストやプロデュースを手掛けるなど
精力的に活動中です。